現代の物質観とアインシュタインの夢
2015-02-08



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益川さんとの座談会を収めた本に触発され、益川さんの本を探していて、見つけたもの。初版は1995年。2008年に第2刷が出ているが、今は品切れ。

ニュートン力学から標準理論までを、薄い冊子なので駆け足ではあるが、見通す。まだ、ニュートリノの質量やヒッグス粒子の発見の前の記述であり、そのため改版されないのかもしれない。

しかし、益川さんの思考の流れに沿った記述は、述べられている事項の関連性が明確で、一貫性があり、わかりやすい。解説書では、どうしても執筆者自身の関心領域について語りがちであり、それらを集めてみてもそれぞれの関連性を見通すには力が要るが、本書は見通しを得るのに多いに助けになる。

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